ブルーチーズはまずい、臭いと思っていませんか。
実際、慣れていなかったり、口に合わなかったりするとまずくて臭いのです。
また、個人的な好き嫌いや慣れの問題以外にも、運送中や小売店での品質管理によっても、チーズはまずくなるそうです。
ブルーチーズだけでなくチーズ全体そうですが、お店の管理が良くなかったり、食べごろを逃したりすると味が落ちてしまうんですね。
だから品質管理がしっかりしたお店で買えば、ブルーチーズは臭くもまずくもないですよ。
ってお伝えできたらいいのですが、好き嫌いは分かれそうです。

ちなみにネットだと雑巾とか靴下とか散々な言われようです。まー、すごい表現
あなたがブルーチーズ初挑戦の前に、「塩辛くてまずい」「食べ物としてあるまじき臭い」などと聞いて心配しているなら、聞いたことはそのとおりかもしれません。
ブルーチーズをはじめて試すのでしたら、まずは試食できるお店で。
または食べやすいと言われるマイルドな製品から始めたほうが、合わなかったとき困りません。
解説が親切なお店なら、食べ方を聞けたり、初心者でも食べやすいものを探せたりしてなお良いですよ。
実際買ってみて、
ブルーチーズって臭いしまずい!
これどうしよう?・・・涙
という状況でしたら、食べ方次第でなんとかなるかもしれません。

臭いまずいブルーチーズ食べ方や、チーズの状態の目安について、詳しくはつづきでどうぞ
目次
慣れていないと特にまずい!ブルーチーズは美味しく感じるには慣れが必要かも
人の食べ物の好みは、学習や経験によって変わっていくものです。
一般的に、人は食べ物を味わう経験を積むほど、より複雑なもの、優雅なものを美味しく感じられるようになるそうです。
たとえば、子供の頃は苦くて何が美味しいかわからなかったコーヒーを、飲みなれるうちに美味しく感じるようになる。
子供の頃はツーンとした刺激苦味や酸味で、とても無理! と思っていたビールやワインなどのアルコール飲料を美味しく飲むようになる。
関東のくさや、滋賀県の鮒ずし。ともに慣れていないととても臭いが、食べ慣れている方は酒の肴に美味しく食べている。
このように、人は慣れないうちはとても無理。食べられない・・・
と感じる刺激を、学習や慣れによって美味しく感じる能力をもっています。
ブルーチーズも美味しく感じるには慣れが必要らしく、好きで食べている方でも、最初から気に入った方ばかりでなく、徐々にくせになっていったケースがあるようです。
臭いのも当然?人の体臭と同じ香りの成分が含まれている
ブルーチーズは熟成時に、チーズの内部に青カビを繁殖させ、カビにチーズの脂肪を分解させることで脂肪酸をつくりだし、独特の味と香りを作り出します。
その香りの成分の一部は、人の体臭のもととなる成分と同じです。
また、人の体臭は皮膚表面のタンパク質や皮脂を菌が分解することで作られます。
ブルーチーズは、乳製品の脂肪をカビが分解して風味のもとをつくります。
人の体臭は、皮膚表面の脂肪を菌が分解してつくります。
ブルーチーズの風味も、人の体臭も、発生する仕組みはどこか似ているのですね。
ちなみに、カビも菌のなかまです。
まずさ・臭さの理由は品質による当たり外れもある
ブルーチーズの中でもナチュラルチーズは、日本で多く出回っているプロセスチーズや、加熱処理したロングライフチーズと比べ、デリケートで風味が変わりやすいチーズです。
美味しさを保つには、包装や温度管理などのケアが必要ですが、お店によっては品質のための十分なケアが行われていないことがあります。
カビにブルーチーズの水分が染み込んで茶色く変質していたり、カビの部分以外のチーズの生地が変色して黄ばんでいたりする場合、そのブルーチーズは良い状態とは言えません。
臭さの原因が、ブルーチーズの状態の悪さにある場合もありますから、臭いと思ったら無理に好きになることはありません。
食べ方でなんとか食べられる、美味しく感じる可能性も
ブルーチーズがまずくて臭いなら無理に食べなくてもいいとはいえ、買って手元にあるブルーチーズを捨てるのも気分が悪いなら、食べ方でなんとかなるかもしれません。
塩気が強いので料理の隠し味に。または食べる量を減らして
ブルーチーズはにおいがつよいと同時、塩分が多いチーズが多いです。
クリームチーズなどマイルドで食べやすいチーズの感覚でたっぷり食べようとすると、しょっぱさでつらくなるかもしれません。
ブルーチーズそのままだと食べづらいときは、生クリームと合わせてパスタソースにしたり、グラタンやピザの隠し味として少量使ってみてください。
クリームチーズと混ぜ合わせてマイルドなディップにも。
はちみつとの相性がいい
ブルーチーズは塩分の強さが特徴です。はちみつなどの甘みをあわせると、甘じょっぱさで癖になる方も。
初心者におすすめ・マイルドなブルーチーズ
臭くてしょっぱい物も多いブルーチーズですが、青カビ独特のクセがマイルドで、食べやすい製品も少なくありません。
イルドフランス ブルーチーズ
青カビのピリッとした刺激はかなり控えめです。同じメーカーのカマンベールチーズと比べてやや塩味が濃く、脂肪分が高くて濃厚な味わいです。包装後に加熱処理して保存性を高めたロングライフチーズなので、賞味期限が長く、デリケートなナチュラルチーズのように保管で神経を使うこともないため、買いだめもOK。気楽に楽しめます。
ブレスブルー
表面は白カビにおおわれ、中に青カビが広がるブルーチーズ。マイルドな白カビチーズと、青カビチーズの刺激が組み合わさっています。比較的味わいがおだやかなので、ブルーチーズ初心者にもおすすめです。
カンボゾーラ
カマンベールとゴルゴンゾーラが名前の由来となっているドイツのブルーチーズです。
表面には白カビ、中に青カビが入っています。脂肪分が高く濃厚で、ブルーチーズ独特のクセも控えめです。
※この記事を書くとき参考にした本とウェブサイト
ワイン&チーズとテイスティング術 おいしいパンのみつけかた 著 大和田聡子
楽ウマ!チーズレシピ 著 梶尾泉
チーズの教本 2019 NPO法人チーズプロフェッショナル協会
チーズのソムリエになる 著 久保田 敬子
https://en.wikipedia.org/wiki/Blue_cheese
ウィキペディア ブルーチーズ