アールグレイがまずいという問題についてまとめました。

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まずは目次を見ていただいて、知りたいことが書かれていそうか確かめてみてください。気になる部分だけ拾い読みするときは目次の項目をクリック!

 

 

アールグレイとは。まずは簡単なプロフィールを

アールグレイとは

 

アールグレイとは、一説では19世紀に生まれたと言われる、フレーバーティーの一種です。

茶葉にベルガモットの香りをつけていることが特徴で、茶葉そのものの風味をそのまま味わう紅茶ではありません。

 

使用する茶葉は何を使わなくてはならない、という指定はないため、さまざまな茶葉をベースにしたアールグレイが作られています。

また、香りも統一されておらず、さまざまなメーカーがさまざまなアールグレイを販売しています。

 

 

 

 

※参考

(アールグレイについて)

基礎から学ぶ紅茶のすべて 著 磯淵 猛

55ページ

 

※補足・・・ベルガモットについて

ベルガモットは柑橘類の一種で、果実の皮と葉に、独特の香りのベルガモット油を含んでいます。酸味が強く生食には向きませんが、香料として欠かせない存在です。

 

※参考 

朝日百科 植物の世界3 20ページ

 

知名度は高いお茶ですが、まずいと感じる方も少なくないようです。

なぜそのお茶をまずいと感じるのか?

ヒントになりそうな情報を調べてまとめました。

 

 

まずい理由はこれかも1:アールグレイ独特の香りになじめない

アールグレイはベルガモットで香り付けしたフレーバーティー

 

アールグレイがまずいと感じる理由として、「香料が化粧品臭い」というのがありませんか。

 

香りをつけていない紅茶に慣れた方だと、アールグレイのベルガモットの香りはつらいかもしれません。

それは決して不思議なことではありません。

 

アールグレイの香りを受け付けない方がいるのは最近になってはじまったことではなく・・・

1970年ごろには、すでに多くのアールグレイ嫌いがいたと言われています。

「化粧品臭い」という方が多く、臭くて飲めない方もいたそうです。

 

たしかに、化粧品のような香りが食べ物についているというのは、拒否反応を起こしても仕方がない気がします。

 

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ベルガモットは化粧品の香り付けにも使われていて、食品限定の香りではないんですよね。

 

カボチャ3

ベルガモット=香水の香り!

でイメージが固まっている方だと、飲み物から香るのは確かにつらそうです。

 

※参考

紅茶の本 紅茶とじょうずにつきあう法 著 堀江 敏樹

25~26ページ

 

 

まずい理由はこれかも2:食べ物との相性

アールグレイは食事にはあわせにくいと言われている

 

アールグレイの香りは、合わせる食べ物を選びます。

 

ダージリン、ニルギリ、ディンブラといった香り付けされていない紅茶は、菓子や料理と合わせやいです。

 

たとえば、この記事を書くとき参考にした本では、ダージリンは組み合わせる食べ物をあまり選ばないお茶として紹介されています。

 

焼き菓子・・・○

和菓子などの甘い食べ物・・・○

和食・・・○

肉料理・・・○

魚料理・・・○

揚げ物・・・○

 

 

甘い物から塩味の食べ物、さまざまな食物と合わせやすいようです。

実際いろんなものとあいますよね。

 

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ダージリンと羊羹。ダージリンとスパイシーなポテトとか・・・

こんなことを書くと深夜なのにお腹がすいてしまっていけません。

 

 

 

 

しかし独特の香りがあるアールグレイは、それほど万能ではありません。

 

アールグレイと組み合わせることを「おすすめされていない」食べ物は、

 

肉料理

魚料理

揚げ物

チョコレート

クリームを使用したお菓子

和菓子

 

違和感なく合わせやすい食べ物は、限られているようです。

 

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アールグレイのお供にシュークリームは美味しいと思うけど・・・資料にした本では推奨されていない!

カボチャ1

それも仕方がない。食べ物と紅茶のペアリングは本に書いてあることが法律ではないですよ。好きな組み合わせは好きに楽しみましょう!

 

こんなふうに、アールグレイには【合わせにくい】と言われている食べ物が多いです。

 

 

もしかするとアールグレイをまずく感じるのは、合わない食べ物と一緒に飲んでいるからかも。

 

組み合わせる食べ物を変えてみると、不味いと思っていたアールグレイも美味しく感じるかもしれません。

 

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小麦粉・バター・砂糖・牛乳がメインの素材になっているような、素朴な焼き菓子とは合わせやすいと言われています

 

カボチャ1

ビスケット、ショートブレッド、ホットケーキなんかが、シンプルな焼き菓子にあたりますね。たしかにアールグレイの香りでお菓子に変化が出て美味しい。

 

 

 

 

※参考

(紅茶と食べ物の組み合わせ方について)(焼き菓子と紅茶の相性について)

基礎から学ぶ紅茶のすべて 著 磯淵 猛

199ページ 188ページ

 

 

まずい理由はこれかも3:特定の製品が嫌い

複数のメーカーがいろんな香りのアールグレイを出している

アールグレイは複数のメーカーが販売しており、香りの強さやベースになる茶葉の種類など、さまざまなバリエーションがあります。

 

アールグレイという名前がついていれば、どれを飲んでも同じ味ではないのですね。

 

 

いろんなアールグレイがある

 

 

アールグレイを何種類か紹介します。

 

煙たさと甘いライチのような、強烈な香りのアールグレイ

(ルピシア アールグレイ グランドクラシック)

※ 最初は苦手でしたが、茶葉の量を減らして薄めに入れると、びっくりするくらい美味しく感じました。

 

・レモンキャンディのような分かりやすく甘い香りのアールグレイ

(ジャンナッツ ヘリテージシリーズ アールグレイ)

※ さいしょは抵抗がありましたが、ミルクティーにしてはちみつを入れて飲めました。お茶というよりジュース感覚です。

 

・ミルクティーに合うように、濃い色と味が出るアールグレイ

(シルバーポット アールグレイ for milk)

※紅茶自体の味があって、とても美味しいと思いました。値段は高め。値段とお店の評判の先入観で美味しく感じているかもしれないので、いろんな紅茶を飲んで確認中。

 

・柑橘の香りではない独特の香りを感じるアールグレイ

(アーマッドティー アールグレイ)

柑橘っぽい香りとは違う香りが強いアールグレイでした。アマゾンなどでレビューを見ると苦手な方も多いようです。

 

・アールグレイっぽい香りを隠し味くらいに効かせた紅茶

(アーマッドティー イングリッシュティーNo1)

ベルガモットの香りを隠し味にした紅茶。言われないとベルガモットだとわからないくらい、ほのかな香りでした。

 

 

このようにいろんなアールグレイがあります。

香りのタイプや、香りの強さ、ベースになっている茶葉の種類など、製品によって個性豊かです。

 

あなたがアールグレイを不味いと思っても、それは特定の製品が苦手ということかもしれません。

 

 

 

まずい理由はこれかも4:香りと味がミスマッチ

アールグレイのきつい香りと味がミスマッチ

アールグレイは香りが濃いのに、飲むと味が薄い・・・

 

そのようなミスマッチが、アールグレイのまずさの原因かもしれません。

香りと味が一貫しているのは、美味しさを感じるために大切なことです。

 

香りと味のミスマッチが引き起こした「まずさ」の例を、一つ紹介します。

 

とある香料会社の研究社が、奇妙な実験をしました。

バニラやオレンジといった、お菓子でおなじみの甘い香りを、スープや卵焼きにつけたそうです。

実験対象になった人々は、【鼻栓をして】バニラやオレンジ風味のスープや卵焼きを食べました。

 

まずそう・・・ですが、鼻栓をしている間はにおいを感じないので、それほどの違和感はなかったそうです。

しかし鼻栓を外すと、食べ物の味とままるでつり合わない香りに気づきます。

そこで多くの実験対象者は、びっくりして口の中にある食べ物を吐き出してしまったそうです。

 

 

 

ちなみに、香りは人が感じる味に強く影響します。

鼻をつまんだりしていて香りを感じないと、りんごジュースでもグレープフルーツジュースでも、たいした違いが感じられない味になってしまいます。

人が感じる味の大部分は、食べ物を口に入れた後、口から鼻へと香りが空気が流れ出ていくときに感じる香りで作られているためです。

 

 

※参考

味覚と嗜好のサイエンス 著 伏木 享

13ページ

 

 

 

 

まずいアールグレイの茶葉をどうする? 消費方法を提案

 

まずいアールグレイを消費する方法として試してもらいたいのは、

 

・飲み方を変える

・フレーバーがついていない紅茶とブレンドして香料の濃度を薄める

 

 

 

まずは飲み方を変えてみて

 

美味しくないアールグレイは、飲み方を変えると飲めるお茶になるかもしれません。

試してみてほしい飲み方は、

 

・砂糖を少しだけ入れる

・アイスティーにする

・ミルクを入れる

 

 

アールグレイには色んな味、香りの製品があるため、どの方法が相性が良いかは一概にはいえません。

ぜひ試して確かめてみてくださいね。

 

 

 

砂糖を少しだけ入れる理由

 

美味しい飲み物は、甘みを持っていることが多いです。

ワイン、お酒、コーヒーなど愛好されている嗜好品の多くは、酸味や渋みや苦味や旨味などの複雑な味の中に、甘さを含んでいます。

 

アールグレイがまずいと感じるときは、砂糖を少し入れて甘みを補うと味が変わって感じるかもしれません。

 

紅茶味わいの「こつ」理解が深まるQ&A89 著 川崎 武志 中野地 清香 水野学 

42ページ

 

アイスティーにする理由

 

お茶は温かくして飲むほうが香りが立ちます。ただ、香りが強いアールグレイだと、柑橘の香りが強すぎてつらく感じることも。

そこでアイスティーにすると香りが出にくくなり、爽やかさも感じられて美味しく飲めるかもしれません。

 

※参考

紅茶の本 紅茶とじょうずにつきあう法 著 堀江 敏樹

29ページ

 

ミルクを入れる理由

 

アールグレイの中には、ミルクと相性が良いと言われるお茶があります。

 

たとえばアーマッドティーのアールグレイでは、

「ストレートでは美味しいという気はしない。ただ、ミルクと砂糖を入れると、柑橘の華やかさがありつつ穏やかな味わいになっておいしい」

・・・というレビューを見かけました。

 

私は最近買ったジャンナッツの、ヘリテージシリーズのアールグレイを飲んでみて、ちょっとあせりました。

 

飲めないかも・・・と。

レモンキャンディーのような甘い甘い香りと、薄い渋みのギャップがすごかったのです。

 

ところが・・・

砂糖とミルクを入れてみると、美味しく飲めました。

不思議。

 

私はそこまで、紅茶について好みの幅が狭くないので、こういう飲み方でクリアできたのかもしれません。

 

飲み方で変わるので、持て余した茶葉があったらいろいろ試してみてくださいね。

 

 

※参考

 

>>ゆるてぃーどっとこむ

 

 

フレーバーがついていない紅茶とブレンドして香りをうすめるのも手

 

アールグレイの香りの強さが問題なら、他の茶葉とブレンドすると美味しく飲めるかもしれません。

 

ほかの茶葉に、香りのアクセントとしてアールグレイを混ぜるという使い方もありますよ。

自分で混ぜればベルガモットの香りの強さを好みで調節できます。

 

 

とことん手軽にブレンドするなら、ティーバックを数種類揃えて一つのポットでいれるだけ。

 

ジャンナッツのセイロンエクストラのティーバック2個と

同じくジャンナッツのオリジナルアールグレイ1個

1つのポットでいれているところ

 

アールグレイの割合を1/3に。香りがだいぶ薄くなり、主張が弱くなりました。

 

ミルクティーにすると、ミルクの甘味と乳製品の香りで柑橘系の香りがさらにマイルドに。

アールグレイが主張しなくなります。

 

アールグレイが不味いと思っていても、隠し味のスパイスとしてブレンドの素材にするとおいしく飲めるかもしれません。

 

 

 

※参考 

ブレンドを本格的にするなら。レシピについて詳細はこちらの本で

>>紅茶のブレンドレシピ知るための一冊

 

 

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これでまずいと思ったアールグレイが美味しくなればいいのですが・・・

 

カボチャ3

なんでわざわざ紅茶に香りをつけて、飲むために四苦八苦しなくてはならないものを作るんだ?・・・と言いたい方も多いのではないでしょうか。

 

 

 

 

紅茶にベルガモットの香りをつけてアールグレイにするメリット

 

フレーバーティー自体が苦手な方には、なぜ紅茶の葉にわざわざ香りをつける必要があるのか、疑問を感じている方もいるかもしれません。

 

まずいのに・・・と。

 

紅茶にベルガモットなどの香りをつけることには、メリットがあります。

 

1:アールグレイは香料がきいているので、渋みを感じにくいように紅茶を薄く入れても個性が出る。便利なお茶。

2:フレーバーティー全般については、個性が弱い茶葉でも香料によって特徴を出せる

 

 

まずひとつめのメリットについて。

 

ベルガモットの香りがついたアールグレイは、薄く入れて渋みを感じにいようにしても、香りを感じられます。

香りをつけていない紅茶では、渋みを感じないくらい薄くしてしまうと、寂しい味わいになってしまいますよね。

 

そのような意味で、アールグレイは渋みが苦手でも飲みやすいお茶にしやすい、便利なお茶と言えそうです。

 

 

もうひとつ、2番めのメリットについて。

 

フレーバーティーが開発された目的は、元々は茶葉自体に特色が出にくい地域※で、【個性が弱い】という欠点を補うためだったそうです。

 

上質な茶葉の爽快な渋みや花や果実のような香りが大好き。

という方からすると、人工的なフレーバーは余計に感じられるかもしれません。

 

が、茶葉自体に渋みが少なく、香りがくっきりしていることはフレーバーティーの人気の理由にもなっていると言われています。

 

リンゴ1

どんなお茶を気に入るかって、本当に人それぞれなんですよね。

自分ではとうてい、納得できないようなものがまわりでは人気で不思議でたまらなかったり・・・することもあって。

 

 

また、フレーバーティーが最初に開発されたころには、香りをつける目的は茶葉の欠点を補うためでしたが、今では工夫をこらした香りによってオリジナリティを出すという意図も強くなってきているそうです。

 

すべてのフレーバーティーが、個性が薄い紅茶を香りでごまかすためだけに、作られているわけではないようです。

 

リンゴ3

もちろん、中には渋みも香りも薄い茶葉に、強烈な香料をつけたようなものもあって飲むのに困ることも

 

 

※補足 地域によって異なる茶葉の個性

紅茶の個性は、チャノキを栽培する土地の気候や標高といった、環境の条件によって変わるそうです。

たとえば、香りで知られるダージリン紅茶が生産される地域は、ヒマラヤ山脈の山麓、標高500メートル付近~2000メートルにあります。

山の天気は変わりやすいと言われるように、ダージリン紅茶の産地では天気が不安定です。晴天、霧、小雨・・・と気まぐれに移り変わる天気は、ダージリン紅茶の個性をつくりだすために欠かせないと言われています。

 

 

 

※参考

(アールグレイのメリットについて)

紅茶ブレンド 茶葉の知識とブレンドティーの作り方 著 磯淵猛

28ページ

(フレーバーティー全般のメリットについて)

ティー&コーヒー大図鑑 カフェ・マルシェ 監修 辻調理師専門学校

95ページ

紅茶味わいの「こつ」理解が深まるQ&A89 著 川崎 武志 中野地 清香 水野学 

31ページ

 

(補足について)

紅茶味わいの「こつ」理解が深まるQ&A89 著 川崎 武志 中野地 清香 水野学 

88~89ページ

 

さいごにもうひとつ

 

苦手な方には困った話、アールグレイは人気の紅茶です。

 

2019/07/07の0:22の時点で、amazonの紅茶の売れ筋ランキングでは、上位5位までがすべてアールグレイでした。

 

飲食店に行ってアイスティーを注文すると、アールグレイが出されてげんなりしたことがある方もいるかもしれません。

茶葉の種類を選べないのにアールグレイ。

 

いっそ外食で紅茶を飲むのをあきらめて、マイボトルを持ち歩いたほうが美味しい紅茶を飲めるかもしれません。