フランスのチーズの賞味期限とは
この記事を読んでいるのは、
「フランスで買ったチーズ(または日本で買ったフランス産チーズ)が賞味期限内だけど臭いや色で食べていいか不安になる」
「フランスのチーズは賞味期限が切れても食べられるのだろうか? 大丈夫という話も聞くけど本当は・・・」
「フランスのチーズの賞味期限の表記がわからない。日本と同じように読めばいいの?」
と思っている方が多いと思います。
目次
食べていいか迷ったら
もし、フランス産のチーズの賞味期限が切れていて、それが日本語で表記されているときは、食べられることがあります。
賞味期限とは、決められた保存方法を守っていればおいしさが保たれる期限のこと。腐って危険性が出てくる期限ではないので、賞味期限は切れても食べられる場合があります。
ただ、チーズの状態が悪いと思ったら無理に食べないほうが安全です。
フランスのチーズの期限が書かれていて、それが日本語表記ではない場合は、まずは書いてある日付が、賞味期限にあたるか、消費期限にあたるか確認してみてください。
フランス語の表記については、こちらの質問掲示板での回答が参考になると思います。
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消費期限が切れていたり、期限すれすれだったりするときは、チーズの状態を見て慎重に食べるかどうか決めてください。
消費期限が切れているときは、食べないほうが安全です。
その時の体調や体質によって、どの程度悪くなりかけの食べ物を食べて大丈夫かは違ってくるので、ここでは大丈夫とは言えません。
賞味期限内でもフランスのチーズを食べて大丈夫か迷ったら、心配なら食べないほうが安全です。
チーズはたとえ賞味期限内でも、保存する環境によっては品質の劣化が早まります。おかしいと感じたら、表示されている賞味期限よりチーズの状態を見てください。
心配なときは、現物を買ったお店に持ち込んで、お店の人に食べて大丈夫なのか聞いてみることをおすすめします。
フランスのチーズの食べられる期限について、もっと詳しくは記事の続きでまとめました。
賞味期限内なのに色やにおいがおかしい気がする
フランスのチーズを購入して、賞味期限内なのに色やにおいがおかしいとき、ケース別に情報をまとめました。
いつも買っているチーズと明らかに違う
いつも買っているチーズとは明らかに状態が違うと分かるときは、お店に問い合わせてみてください。
チーズを購入したお店に持ち込むか、通信販売なら写真などのチーズの状態を伝える情報を添付してメールなどで問い合わせることをおすすめします。
食べ慣れていないので大丈夫かどうか分からない
食べ慣れていないフランスのチーズを買って、賞味期限内なのに臭かったり、食べられるのか心配な見た目であるときは、もともとそういう製品であるか、品質が落ちているのかもしれません。
フランスのチーズが臭いときは、対処法や考えられる原因はこちらの記事でまとめています。
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フランス産のチーズが臭い。食べ方を工夫するか食べないかをまず決めよう
賞味期限内なのに購入した後どんどん臭みが出たり、味が変わったりする
今まで食べ慣れていたチーズが、雪印や明治などが販売しているカマンベールチーズやプロセスチーズだと、フランスチーズの買った後の状態の変化で戸惑うかもしれません。
日本で販売されているカマンベールチーズは、包装後にチーズの熟成を進める微生物を加熱して殺菌し、状態の変化を止めている物が多いです。
ロングライフとか、包装後に加熱していることを書かれているカマンベールチーズでは、殺菌されています。
プロセスチーズも、製造するとき加熱で殺菌されています。
このように殺菌されたプロセスチーズなどは、賞味期限内なら状態が安定していて、味やにおいはあまり変化しません。
カビや微生物などを使って熟成をすすめるチーズは、時間とともに香りや風味が変わっていきますが、加熱によって殺菌されると熟成の進行が止まるためです。
いっぽうフランスのチーズには、加熱していない、熟成が止まっていない製品が多くあります。
そのような熟成が進むチーズは、買った後も状態が変わっていきます。
においがきつくなってきたり、白カビチーズなら、表皮が茶色っぽくなったりします。
あまりに嫌な味やにおいがあるときは無理に食べないほうがいいのですが、時間とともに熟成が進むタイプのチーズなら、賞味期限内であっても状態が変わるのは自然なことです。
この場合も心配なときは、購入したお店などの、チーズの状態を見て責任を持って答えてくれる人に質問することをおすすめします。
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この記事を書くとき参考にした資料
チーズの教本 2019 NPO法人 チーズプロフェッショナル協会
チーズのソムリエになる 著 久保田 敬子