はちみつが腐らない理由

はちみつが腐らないと言われるほど腐りにくい理由は、水分の少なさと糖分の多さ。つまり腐敗を起こす微生物が活動しにくい環境です。

 

 

 

 

はちみつは腐らないと言われています。

 

「保存環境さえ良ければ天然のはちみつは腐らない。20年たってもだいじょうぶ」

参考にした文献 はちみつ大好き。 監修 ラベイユ

 

「はちみつは3000年以上腐らないこともある。古代エジプト時代の王の墓を発掘したとき、食べられる状態のはちみつが見つかった例がある」

参考にした文献 ミツバチの教科書  監修 中村純 

 

15年たっても腐らない15年前のはちみつを食べて大丈夫だった話がある

 

など、はちみつが簡単には腐らないという話は、複数の本やウェブサイトで書かれています。

 

 

よほど保存状態が悪くて、パンくずや虫が入ったり、水が入ったりしたら腐るおそれがありますが、保存方法さえ適切なら、はちみつはとても腐りにくい食べ物です。

 

はちみつが腐らないと言われるほど腐りにくい理由は、さいしょにお伝えしたように

 

「はちみつは高い濃度で糖分を含み、腐敗を起こす微生物が活動ために使える水分が少ないため」

 

はちみつの成分は、約80パーセントの糖分と、約20パーセントの水分。

その他のビタミンなどの成分が少しだけ含まれています。

 

 

食べ物が腐るとは

食べ物がカビや食中毒菌などの微生物の働きによって、変質することをいいます。

 

人間の目には、食べ物が臭くなったり、ネバネバ糸を引いたり、カビたり、食中毒が起こったり、といった結果しか見えませんが、ミクロな視点では小さな生き物の活動の結果です。

 

 

はちみつは、腐敗を起こす微生物にとっては活動しにくい環境です。

水分が少なすぎるため、さかんに繁殖したり、毒素を出したりできません。

そのため、はちみつは腐らないと言われるほどの高い保存性をもっています。

 

はちみつが腐らない理由

 

リンゴ1

はちみつが腐らないと言われほど腐りにくい理由について、より詳しくは続きでまとめました。

 

 

はちみつはみつばちが作る天然の保存食。簡単には腐らない

はちみつが腐らない理由

先ほどお伝えしたように、はちみつが簡単に腐らない理由は、高い糖分と少ない水分です。

ではなぜ、はちみつは人が手を加えて砂糖を加えたわけではないのに、高い濃度の糖分をもっているのでしょうか。

 

その理由は、みつばちがはちみつが作る過程にあります。

 

 

【はちみつができる過程】

  1. みつばちが、はちみつの材料を集める。材料は花の蜜や樹液を吸った昆虫の分泌物。
  2. みつばちがはちみつの材料を巣に持ち帰る。
  3. 巣の穴にたくわえられたはちみつの材料から、水分が蒸発する。
  4. 水分が蒸発して糖度が80パーセントくらいになり、はちみつができる。はちみつをためた穴に、みつばちが蜜蝋でふたをする。十分糖度が上がったはちみつは簡単には腐らない。

 

 

 

はちみつは、完成した時点で水分が蒸発して糖度が上がっており、簡単には腐りません。

はちみつは、本来は放っておけばみつばちが冬をこすための食料として使われる、みつばちのための保存食です。

 

 

 

20パーセントも水分を含んでいるのになぜはちみつは腐らないのか

 

はちみつが腐らない理由

はちみつは大部分が糖分でできていますが、20パーセントほどは水分です。

全体の5分の1が水ですから、砂糖と比べると大量の水分を含んでいることになります。

 

このように、水分を含んでいるはずのはちみつが腐らないと言われるほど腐りにくい理由は、はちみつが含む水分の性質です。

 

 

食べ物に含まれている水には種類があり、それぞれ異なる性質をもっています。

 

 

  • 結合水・・・タンパク質や炭水化物などの食べ物の成分と強く結びついている水分
  • 自由水・・・食べ物の成分と結びつかず、食べ物の中を自由に動き回る水。菌やカビが、生きて活動するために利用できる水は自由水。

 

食べ物に自由水が多いほど、カビや細菌が使える水が多くなり、食べ物が腐りやすくなります。

 

はちみつの水分は、はちみつの糖分と強く結びついた「結合水」。

食べ物を腐らせる微生物には利用できない水分です。

そのためはちみつは、水分を含んでいても腐らないと言われるほどの高い保存性をもっています。