はちみつが白く固まったときは、温めれば溶けて食べられます。
こんなふうに白く固まったハチミツを見て「どうしてだろう」「食べられるのかな」「カビみたいで心配!」
って思ったことはありませんか。
ここで固まったハチミツを溶かす方法や固まる理由についてまとめたので、不安を解消していってくださいね!
はちみつが固まる理由は結晶化。腐ったわけではないし溶かし方もある。
はちみつが固まるのは、はちみつの自然な性質です。
固まってしまうから粗悪品というわけではありません。
はちみつが固まってしまうのは、結晶化と呼ばれる現象です。
温度が下がると起こりやすくなります。
固まったはちみつはそのまま食べてジャリジャリの食感を楽しんでも良く、シロップ状に戻したいときは温めると溶けてくれます。
ただ、高い温度であわてて溶かすのは、栄養素が壊れてしまうので良くありません。
【はちみつの溶かし方NG例】
- 電子レンジで一気に溶かして、ブツブツはちみつが湧くまで加熱。
- グラグラ湧いている熱湯に容器をつける。
はちみつは高温で加熱すると、味が落ちたり、ビタミンなどの熱に弱い栄養素が壊れてしまったりします。
はちみつは腐りにくいですが、デリケートなんです。

そこで、理想的なやり方は
低温で結晶化したはちみつの溶かし方。
【はちみつの美味しさを保つ溶かし方】
- 容器ごと、35~45℃のぬるま湯につけて気長に溶かす。
- この温度ならプラスチック容器でも溶けない。
はちみつを溶かすときの湯煎のお湯については、35度から45度の低い温度で時間をかけて。
60℃を超えないようにするのがいいと言われています。
はちみつは60℃以上になると多くの栄養素が失われるそうで、それ以上の温度になるような温め方は良くないのですね。
そこで40~47℃くらいの温度で、結晶化したはちみつを溶かしてみました。
湯煎で温めるまえのはちみつが、こちら▼
白く結晶化しています。
これを、この写真の鍋のお湯につけて温めました。▼
温度は45度くらいです。
鍋底に細かなプツプツした泡がでてきます。
手を入れてもお風呂より少し高いくらいの温度で、熱くはありません。
鍋に水を入れて、そこにはちみつをボトルごとつけて、温めました。
鍋の中はこのようになっています。▼
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【はちみつの溶かし方について、絵の補足】
※はちみつを入れたまま鍋を火にかけない
※はちみつのフタはゆるめて、空気が通る状態にしてビンの口にのせておく
はちみつに虫や水が入ったりするのを防ぐためです。
温めると空気が膨張してボトルが内側から圧迫されるため、破裂防止に空気を逃がすためにフタをゆるめています。
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40~47℃の温度のお湯にビンごとつけて、約2時間経過。▼
溶けて透明感がある液体に戻りました。
しかし、まだジャリジャリしていますね。
ここでは110g入りの小さなビンを温めましたが、それでも2時間かけて溶け切っていません。
このように、はちみつを温める温度は、できれば35~45℃の触っても熱くない温度がいいといわれていますが、低い温度で溶かすのはとても時間がかかります。
固まったはちみつは、温度が高いほうが早く溶けるのでかけられる時間にあわせて湯煎の温度を決めてください。
※この記事を書く時参考にした本とウェブサイト
毎日がしあわせになる はちみつ生活 (木村幸子)
はちみつ大好き。 (ラベイユ 監修)