
カルディなどで見かけるチーズ、イルドフランスのチーズを食べて比較する口コミを書きました。
同時に食べて比較したチーズの種類
・イルドフランスのカマンベールチーズと、金のカマンベールを同時に試食
・イルドフランスのカマンベールチーズと、ブルーチーズを同時に試食
何が違うのかなと思った時にこの記事をどうぞ!
目次
イルドフランスカマンベールを他のカマンベールと比べて口コミを書く
イルドフランスカマンベールを、カルディで購入した「カマンベールチーズ カンパーニュドフランス」(通称金のカマンベール)と比べてみました。
比較してみて感じた、イルドフランスカマンベールチーズの特徴は、
・賞味期限が長く、長い期間味が変わりにくい
・香りにクセがなく食べやすい
それぞれの特徴を、詳しく解説していきます。
まずは賞味期限のことから。
賞味期限がたっぷりあって味が変わりにくい!
こちらの画像を見てください。↓
撮影日2019/07/04
賞味期限が2020年の4月までと、半年以上残っています。
こちらの画像をご覧ください↓
カルディオンラインショップで、イルドフランスカマンベールと同じ日に注文した、カマンベールチーズ「カンパーニュドフランス」(通称金カマ・金のカマンベール)。
賞味期限が7月12日までとなっていて、イルドフランスのカマンベールと比べて大幅に短くなっています。
イルドフランスのカマンベールチーズの箱を開けて、内容物を出しました。
プラスチックの容器に丸いカマンベールチーズがおさまっていて、紙で包まれています。
容器はプラスチックフィルムで密閉されていましたが、うっかり写真を取る前にはがしてしまいました。
↓
では、金のカマンベールチーズと並べてみましょう。
この画像は、左が金のカマンベールの個包装をはがしたところ。
右が、イルドフランスカマンベールを開封したところ。
見た目については、(カットとホールの違いを別にして)よく似ています。
一見似ているようで、金のカマンベールとイルドフランスカマンベールには大きな違いがあります。
賞味期限の長さの秘訣は製造方法
イルドフランスカマンベールは、ロングライフチーズといって、風味が変わらず長持ちするような加工がほどこされたチーズです。
変な薬を使っているわけではなく、チーズを熟成させた後、容器に入れて密封し加熱殺菌して長持ちするようにしています。
加熱殺菌のメリット
カマンベールチーズは、熟成させるときにチーズにわざと白カビを繁殖させることで、独特の風味を作り出しています。
殺菌してカビや他の菌の活動を止めるまでは、カマンベールチーズとして完成したあとも、カビなどの働きで熟成がすすみ、風味が変わり続けます。
ここで比較対象にしている金のカマンベールは、時間と共に味が変わっていくチーズです。
熟成があまり進んでいない間は、そんなに臭みは出ませんが、時間と共につーんとする強いにおいになってきます。
好きな人にはその臭さがたまらないそうですが、苦手な人は、とことん苦手なにおいです。
また、時間と共に味が変わってしまうので、ちょうどいい食べごろを見極める必要もあり、気楽に冷蔵庫に買い置きして、長い間置いておくわけにはいきません。

だから、臭いチーズが苦手な人が、臭いチーズもストライクゾーンで、食べごろの見極めも分かっているチーズ好きの高評価を見て【うっかり】金のカマンベールチーズを買ってしまうと大変!
そういった、時間がたって臭くなりすぎたり、食べごろを見極めなくてはならない面倒さを解消したのが、イルドフランスカマンベールのような、加熱殺菌したタイプのカマンベールチーズです。
クセがない香りで食べやすいことが特徴
チーズに近寄ってみます。
鼻を近づけてみると、金のカマンベールチーズのほうは、どことなく漬物のような独特のにおいがあります。時間がたって熟成がすすむとこのにおいがもっと強烈になっていきます。
いっぽうイルドフランスカマンベールは、鼻を近づけても、金のカマンベールチーズほど臭くありません。
日本のメーカーの、明治十勝カマンベールチーズに近い感じです。
冷蔵庫から出して室温に置いてもあまりとろけない
箱の裏面に、食べる30分前に冷蔵庫から出すと味わいが引き立つと書かれているので、そのとおりにしてみました。
【冷蔵庫から出して間もなく▼】
左が厚さを半分にした金のカマンベール(切り取った半分はサンドイッチにして食べました)
右がだいたい6等分にしたイルドフランスカマンベール
【30分後の金のカマンベール▼】
とろけて切り口が陥没しています。食べるとホワイトソースのようにトロトロです。
【30分後のイルドフランスカマンベール▼】
あまりとろけていません。
イルドフランスカマンベールチーズは、室温に置くだけでやわらかくとろけるチーズではありませんでした。
※撮影日は2019/07/04。もっと気温がたかければとろけてくるかもしれません。
食べた感想は、金のカマンベールチーズのほうはより舌触りがなめらかで、独特の香りを感じました。
イルドフランスのカマンベールは、より脂肪分が多そうな濃厚な味です。香りは優しく、より多くの方にとって食べやすそうな味でした。
では、次にイルドフランスカマンベールチーズと、ブルーチーズの比較です。
カマンベールとブルーチーズの違い
イルドフランスのブルーチーズのパッケージです。チーズに青カビが入っています。
賞味期限が長いです。
同じ日に購入した、カルディの金のカマンベールチーズの賞味期限が、2019
/07/12でした。
イルドフランスカマンベールは、賞味期限が2020/04/02でした。
イルドフランスブルーチーズは、2020/04/25日となっています。
賞味期限が長い理由は、チーズの製造方法です。この箱の表示をご覧ください。包装後加熱済と書かれています。
さきほどもお伝えしましたが、おさらいをかねてもういちど。
包装後加熱済とは、カビを繁殖させて熟成させたチーズを、容器に入れて密封した後、加熱して殺菌し、カビやその他の菌の活動を止めているという意味です。
殺菌されているので賞味期限が長く、長期間にわたり味が変わりにくいことが特徴です。
イルドフランスのカマンベールとブルーチーズは、どちらも味が安定していて賞味期限が長いことが特徴になります。
ブルーチーズの箱をあけて、内容物を出しました。
プラスチック容器がフィルムで密封されています。
容器の中に入っているのは、銀紙に包まれたチーズです。
さきほど写真を載せたカマンベールチーズとは、包装紙が違いますね。
青カビチーズの青カビは光に弱いため、出荷するときには光を通さないアルミ箔に包むのだそうです。
包み紙を開きました。↓
白いカビに包まれていて、カマンベールチーズにそっくりです。
しかし、切ってみると・・・
出ました、青カビ!
切った感触はカマンベールチーズよりも固く、切り口が崩れにくいです。
チーズの内部に点在しているカビの青緑色。食品としてはちょっと警戒してしまう色ですが、意外なほど香りは穏やか。
国産の、明治十勝カマンベールチーズよりもクセがあるにおいだと思いますが、イルドフランスカマンベールチーズと比べて、ニオイの強さに大きな差はありません。
イルドフランスカマンベールチーズと並べました。↓
カマンベールチーズのほうが柔らかく、ブルーチーズはしっかりしていて硬めです。
2019/07/05日、涼しく感じる日でした。室温に出して30分後の様子です。↓
ほとんど、とろけていません。
スプーンですくって食べてみました。
イルドフランスカマンベールチーズよりもやや固めで、より濃厚で脂肪分の濃度が高い感じがします。塩味がやや強いです。
青カビの粒が下に当たる感じがしますが、苦味やにおいはかなり控えめです。
金のカマンベールのほうが、まだにおいが強いくらいでした。
クラッカー、はちみつ、トッピングのローストしたヘーゼルナッツを添えて試食しました。
このブルーチーズとても食べやすい!
青カビチーズらしさがないくらい穏やかな味で、塩味がやや強めなので、甘いはちみつを添えると甘じょっぱくてクセになります。
ゴルゴンゾーラ、フルムダンベール、ロックフォールなどの本格的なブルーチーズで挫折した方でも、食べやすいと思います。
本当に青カビらしさがなく、はちみつなどの他の食品を組み合わせるとさらににおいがわからなくなりました。
ただ、青カビチーズらしい、クセが強いものを求めてしまうと物足りないかもしれません。

長い口コミだ。さいごまで読んでいただいてお疲れ様でした!最後に、まとめとして比較の一覧表を作りました
イルドフランスのチーズ比較のまとめ/一覧表
※比較の日程
2019/07/04
イルドフランスカマンベールチーズを開封
金のカマンベールと比較
2019/07/05
イルドフランスブルーチーズを開封
イルドフランスカマンベールとブルーチーズを比較
※この記事で扱っている3種のチーズは、すべてカルディで同じ日に買いました。
【比較1】
賞味期限 | 時間経過による変化 | 味・におい | 食感 | |
イルドフランスカマンベール | 2020/04/02 |
においはクセがなく、国産の明治十勝カマンベールチーズに近い。 脂肪分が高そうで濃厚な味。 |
室温においてもとろけず、比較対象より固めの食感。 | |
金のカマンベール |
2019 /07/12 |
時間が経つとともに表面が茶色っぽくなり、においが強くなり、チーズが柔らかくなる。 |
漬物のような独特の香りがある。時間と共ににおいがつよくなり、苦手な人には食べにくいにおいになる。 |
室温において、ホワイトソースのようにとろける。比較対象よりもなめらか。 |
【比較2】
賞味期限 | 時間経過による変化 | 味・におい | 食感 | |
イルドフランスカマンベール | 2020/04/02 | 加熱殺菌されているため起こりにくい。長期間にわたり味が安定 | においは穏やか。国産の明治十勝カマンベーツチーズに近い。ブルーチーズより塩味が控えめ。 | ブルーチーズより柔らかいが、室温においてもとろけて流れるほどではない。 |
イルドフランスブルーチーズ | 2020/04/25日 | 同上 | 臭くなく、カマンベールチーズとあまりかわらない香り。味はやや塩味が強く、脂肪分が多そうな濃厚な味。 | カマンベールチーズより固めで、しっかりしている。 |
・イルドフランスのカマンベールは、賞味期限の長さと臭みのなさが特徴。
常温に戻してもあまり柔らかくとろけない。
・常温においただけでとろけるカマンベールチーズや、熟成された香りが好きなら金のカマンベールがおすすめ。
・イルドフランスのブルーチーズは、賞味期限が長く食べやすいブルーチーズ。
イルドフランスのカマンベールチーズよりやや塩味が強く、脂肪分が高くてこってりしている。
思った以上に青カビの刺激や臭さがなくて食べやすい。