さけるチーズはまずいと言われています。
大好きな人は大好き、まずいと思う人はまずいと思うのがさけるチーズ。
ここではまずい派の声とアレンジをまとめてみました。
目次
まずいという意見がある
さけるチーズについてネットで調べるとこんな声が。
さけるチーズってまずくないですか。
さいて食べても薄味だしかみきりにくいしヒモを食べているような食感。味がなく食感はゴムのよう。
まずい。
参考
それに対する回答が、
(さけるチーズがまずいのは)同感。ただ海外の本格的なチーズの方も日本人に受けるかと言ったらほとんどダメだと思う。
日本のチーズの良さは万人向けで衛生管理がいきとどいてくせがないことでは。
クセが強すぎると困る料理に使うのがいいと思う。
さけるチーズは食感を楽しむものだと思う。
味はそんなにチーズの味ではない。
さけるチーズはたしかにゴムみたい。裂けるのはおもしろいけど・・・
さけるチーズはまずいと思わない。大好きでけっこう食べている。
好き嫌いは人それぞれだと思う。
確かに食べ物の好みはひとそれぞれ。
人は子供の頃から食べ慣れているものについては美味しく感じる傾向が強いそうで、さけるチーズに違和感がなくなっていれば、まずいとは思わないのも自然なことです。
さけるチーズがまずい、という評価は絶対正解の意見ではありません。
大好きな人はおいしく食べてくれていたらいいのです。ただ、まずいと思う人はまずい。
そこで、さけるチーズの味や加熱料理によるアレンジ方法、美味しい食べ方についてまとめました。
さけるチーズは薄味。食感はたしかにゴムのよう
これはさけるチーズをさいてみたところ。
繊維状に細くさけて糸のようになりました。
食べるとこの繊維が口の中に残り弾力が強い。
これだけ細くさいてもかたい。
ゴムを食べたことはありませんが、食べたらこんなかんじかも。
嫌いな人はこのゴムのような食感にやられるかもしれませんが、しばらく我慢強く噛んでいたら評価が変わるかも。
さけるチーズは口の中に入れてから味が出るまで時間がかかり、かみしめると乳製品らしい甘みとチーズの塩気と味わいが出てきます。乳製品版のさきイカやスルメのようなものらしく、よくかんで味わうほうがおいしいようです。
まずそうな表現になりましたが、さけるチーズは好きな人は好きなロングラン商品。ストリングチーズという名前で1980年には発売されていて、1995年にさけるチーズに改名されたそうです。
これだけ(嫌いな人には)まずいとこきおろされて根強く残るとは。
さけるチーズは明治、雪印複数のメーカーが販売していて何種類もあるそうですが、ここで食べた3種類についてはゴムのような食感は共通。
ただ全く同じかと言ったらこせはあったので、3種類のさけるチーズについて食べ比べた感想を書いてみます。
明治と雪印3種類のさけるチーズを食べ比べた感想
この記事を書くとき食べたさけるチーズは、
・明治さいておいしいモッツァレラ
・雪印北海道100さけるチーズプレーン
・雪印北海道100さけるチーズローストガーリック味
明治のさけるチーズは、雪印よりやや食感がやわらかめ。
1本あたりが小さいので、おやつにちょうどいいです。
アレンジメニューの天ぷらでさらにやわらかくなり、食べ方次第でゴムっぽさはかなりやわらぎます。
雪印のさけるチーズのガーリック味は、ポテトチップスなどのスナック菓子のガーリック味を、さけるチーズにつけた感じ。
ポテトチップスの味付けより薄味、かつベースになっている食べ物がさけるチーズなので筆者個人としてはかなり不思議な食べ物と感じました。
おいしく食べきれるか不安になってきた
美味しい食べ方を探ってみる。まずは輪切りのさけるチーズから
さけるチーズがアレンジでどこまで変わるか。
美味しい食べ方を探ってみました。
ふつうに縦に裂いてみたところ。
この糸のようなものが、よくかんでもなかなか溶けず口の中に残ります。
まずは切り方を変える食べ方から。
繊維の方向に対して垂直に切って輪切りにしてみました。
細くさいたときよりさらに固い。これくらいの厚さのプロセスチーズだとクラフトの切れてるチーズがありますが、あれより明らかに固いです。消しゴムをかじったらこんな感じかと思うくらい。
なぜここまで固いのか、分かりやすい回答を発見。
参考 ロケットニュース24
雪印に問い合わせて聞いた、さけるチーズの製法が紹介されています
参考にした記事いわく、さけるチーズはチーズがもつ加熱すると溶けて、引っ張られるとその方向に糸を引いて繊維状になるという性質を利用してつくった製品。
チーズをお湯の中で熱をかけながら練り、引っ張ったところで冷却すると、伸びたところが方向が揃った繊維状になるので糸のようにさけるチーズができ、糸のように裂けるという特徴を保つために、硬めのチーズにしているそうです。
それはさけるチーズが固いのも当然で、柔らかかったら裂こうとしても千切れてしまいますよね。
この、お湯の中でチーズを練るという作り方はまるでモッツァレラチーズ。
食べてみると味が薄いというのも、クラフトのモッツァレラと似た者同士、これはもしかしたらさけるチーズってモッツァレラチーズみたいに加熱したらよく伸びるのでは・・・
さけるチーズの簡単アレンジ1・トーストに乗せて焼くとこうなった
この写真はさけるチーズのトースト。
明治のさけるチーズ「さいておいしいモッツァレラ」を使用。
このさけるチーズはトーストに乗せて焼くと、よく伸びました。
食べてみるとシュレッドチーズより硬く、口の中で溶けずゴムっぽい食感はあいかわらず。かみごたえがあり口の中で溶けないところといい、焼く前とそんなに変わってない気がします。
やわらかくクリーミーなチーズが好きだと、この食感は厳しいかもしれません。
もう少し手を加えてみましょう。
さけるチーズを加熱料理でアレンジする
輪切りにしたさけるチーズを、フッ素加工のフライパンで焼いてみたところ。
加熱するとモチのような食感ながら、米から作るモチとは明らかに別の食べ物で、口の中でキュッキュッと音が聞こえます。歯がゴムでこすれるような。これは嫌な感じですがそのまま食べたときの弾力はよわまりました。
ただ、冷めるともとのもくあみ。
弾力がありすぎるゴムっぽい食べ物に戻りました。
ビールや日本酒で晩酌しているときに、ホットプレートで炙りながら、あつあつを食べるのがよさそうです。
醤油を垂らすと香ばしく食欲をそそる香りが出ます。
さけるチーズの加熱料理はいけそうな感じがしてきた。
弾力と淡白な味にイカに通じるものを感じたので、天ぷらは相性が良いかもしれません。
これは作っている途中。さけるチーズを縦2つに裂いたものを、手でつぶして平たく伸ばしたところ。厚く輪切りにしたときの硬さにこりたので、できるだけ、ばらばらにならない程度に薄くつぶしておきます。
衣をつけて揚げたところ。
さけるチーズの天ぷら
作り方
さけるチーズを平たく伸ばして、熱く天ぷら粉をまぶし、固めにつくった衣をつけて油であげる。
トーストや焼いてそのままより、さらにさけるチーズっぽくない料理になりました。
かすかにゴムっぽく固いところが口に残りますが、そのまま食べていたときより、ずっと柔らかく食べやすいです。
かみきりにくさも感じません。
衣のサクッとした食感で、さけるチーズのゴムっぽさが目立たなくなります。
ただ、これもさめると固くなって、さけるチーズそのままの食感に逆戻り。
揚げたて間もないところを食べるのが美味しい上に、固くなるのが早いので、たくさんつくってきれいに盛り付けようとすると、たべるころにはおいしくなくなっている気がします。
きちんとした食事より、晩酌のとき簡単に作る小料理によさそうです。
違和感なく食べるのにここまでしないと食べられない
なんて奇妙な食べ物!