スイスチーズの特徴は?

 

スイスチーズの特徴は、山地で作られる硬いチーズ(山のチーズと呼ばれる)が多いことです。

 

近年では熟成を行わないフレッシュタイプや、柔らかく仕上がったソフトタイプのチーズも生産量が増えていますが、伝統的なチーズで多いのは山のチーズ。

 

伝統的なスイスチーズの特徴は、国土の大部分が山地で占められているという、地形の特徴から生まれたと考えられています。

 

 

スイスの地理と歴史とチーズの関係

1世紀ごろには始まっていたスイスのチーズづくり

スイスのチーズ作りの歴史は古く、1世紀には始まっていたようです。

 

当時のスイス中央部はヘルヴェティアと呼ばれており、文献には「カゼウス・ヘルヴェティクス(意味はヘルヴェティアのチーズ)という名前で、スイスのチーズについての記録が残っています。

 

山が多い国土から硬く日持ちが良いチーズが多く生み出された

 

スイスは日本の九州と同じくらいの面積の、小さな国です。

国土の4割ほどがアルプス山脈、1割ほどがジュラ山脈、3割ほどが、山脈に囲まれた中央大地となっています。

 

このように、穀物を育てるのに適した平地が少なく、資源も少ないという特徴があって、スイスでは中世から山地の開拓が進み、牧畜酪農、ひいてはチーズ作りが発展しました。

 

スイスのチーズは、山で暮らす人々の保存食や、中世以降多かった傭兵たちが国外へ出ていくときの携行食として利用されてきました。

 

スイスで伝統的に作られてきたチーズは、チーズ作りの過程で生地から水分をしっかり抜き、硬く日持ちするように仕上げられ、保存食として優れたチーズが多く見られます。

 

 

伝統的なスイスのチーズの例

グリュイエール

スイスで代表的なハードタイプのチーズ。

1115年に、グリュイエール伯爵から勅許状(特許状のようなもの)を出されています。

 

 

エメンタール

大きな丸い穴が特徴的な、スイスのハードタイプのチーズ。

チーズの中では超大型で、直径が80~100cm、重さは75~120kgにもなります。

淡白でやさしい風味が特徴です。

 

 

 

ヴァシュラン・モンドール

伝統的なスイスのチーズは、水分をしっかり抜いた硬いチーズが多いのですが、中にはソフトタイプのチーズもあります。

 

ヴァシュラン・モンドールは、フランスとの国境近くにあるモンドール山に由来するウォッシュチーズです。

 

作り方はフランスのモンドールとほぼ同じ。

エピセアという針葉樹の皮で巻いて熟成させることと、製造、販売期間が限定されていることが特徴です。

 

スイスのヴァシュラン・モンドールチーズの製造は、8月15日~翌年3月31日。

販売は9月~翌年4月にかけて行われます。